ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

小学校の音楽についてあれこれ②

「教科書に出てくる曲って、他の曲でもアカンのかな?」以前投稿させていただいた内容です。調べてみました。学習指導要領には「共通教材」というものが示されています。つまり「これは扱いますよ」という曲です。例えば4年生の歌唱教材ですと、「うさぎ・…

小学校の音楽についてあれこれ①

「リコーダーってなんでするんやろ?」 前から気になっていることです。 調べてみると、 ・息を吹いて音が出る。そして音が出しやすい。 ・穴のふさぎ方でピッチを調整する必要がない(高いミ等は別の話)。 ・小さくて扱いやすい。また、安価で壊れにくい。 …

小学校における跳び箱運動

よくわかっていないところがあるので、いろいろ調べています。 どの小学校でも、体育で扱う跳び箱。 元々跳び箱は、兵士が馬にまたがる際の練習として始まったという説が有力?なようです。 日本に導入されたのは「富国強兵」の時代。 「訓練のために、障害…

研究の結果、わかったこと

私たちがよく耳にする言葉の一つです。 でも、これ、よく聞かないといけないです。 「どんな条件の話?」 「誰が何回やっても同じ結果?」 等々。細かく見ると、「この限定した条件だと…」「〇〇な傾向があるらしいことがわかった」のようなことも多いです。…

12/10は世界人権宣言の日

らしいです。 調べてみると、日本語訳されたサイトがありました。 民主主義を具体的に記してあるので、読んでみるとなかなか面白いです。 「ミルの自由論はここに繋がっていて…」とか考えると、趣き深いです。 https://www.amnesty.or.jp/lp/udhr/?fbclid=Iw…

民主主義と学級経営

学級経営を充実していく上で、民主主義についてしっかりと知っておくと、進めやすくなると思います。 数年とはいえ、子供たちは民主主義社会しか知らない世界で生きてきています。なので、やっぱり本質を捉えた民主主義を学級の中で実現させていくと、話し合…

宿題について

日曜、朝の学習会でした。以下、自分のまとめです。 =========================== 宿題は、形が決まっていません。 ですので、育ってほしい子どもたちの姿を考え、それを元に「では宿題はどうするのか?」を考えて、出すならば“多すぎないこと”が大事です。 …

「よいことをしている」という幻想

実践発表を聞くと、「わあ、すごいなあ」と見える瞬間って、結構あるんじゃないかと思います。 絵カードを使って、いろいろと子供のための手立てをしているときとか、 子供へのオリジナル教材をたくさん自作しているときとか、 「熱心でいい支援者さんだなあ…

哲学の良さ

【哲学の良さ】 それはまさに「探究そのもの」であることだと思います。 アプローチに傾倒してしまうと、「そのアプローチを知っているかどうか」「そのアプローチをやっているかどうか」「正しくできているか」という話になっていく傾向にあります。つまり…

哲学する教育原理(理論と実践の往還)

【哲学する教育原理(理論と実践の往還)】 初めて教壇に立ったとき、毎日精一杯のその日暮らし。 「明日使えるもの」を探して日々を過ごします。 テクニックの寄せ集めのような感じになるというか。 そのうちに、「自分は場当たり的なことしかできない、コ…

「教育は善いものである」という考えが引き起こすもの

【「教育は善いものである」という考えが引き起こすもの】 「教育は善いものである」 本当にそうでしょうか。少し疑ってみるところから、全てはスタートします。 教育倫理学の、強制と自由という問題から考えてみましょう。一般的に、強制することは、悪いこ…

哲学する教育原理

【哲学する教育原理】 かなり読み進みました。読み終わるのが惜しいので、少しペースを落としてゆっくり読んでいます。 まとめが難しいので、タイトルでざっと語ります。 「西洋の教育思想」 「日本の教育思想」 「教育とは何か?」 「学びとは何か?」 「教…

議会制民主主義と政治参加

【議会制民主主義と政治参加】 うーん、なかなか難しかった! ここは政治経済の知識がもっと必要。ホントに勉強不足だなー、なんにも知らないなあと反省です。 ただ、現在の民主主義は、民主主義が始まったときの前提とは違ってきているという記述は納得がで…

ドルトン・プラン

【ドルトン・プラン】1900年代前半、アメリカで話題になり、当時結構流行った教育法の一つです。ざっと読んでみると、特別支援学級なんか、まさにそうではないでしょうか。少ないながらも、日本の学校でも取り組んでいるところがあるようですね。その中の、…

民主主義の限界

【民主主義の限界】 よくよく「冷静になって考えてみると」ということ。 民主主義は、人数が少ないほど、やりやすい傾向にあると思います。 一人ひとりのニーズを踏まえて、基本的人権を尊重していくのが民主主義。 小さな組織でかつ直接民主制ですと、かな…

民主主義社会

【民主主義社会】 ミルの「自由論」を読んで、あれこれ考えています。 「200年も前に、これはすごいなあ」と思うと同時に、「200年経っても、民主主義社会の課題はあまり解決していないのでは?」という疑問もわいてきました。 そう、小さな組織の中で民主主…

社会・情動発達とその支援(社会性の発達)

【社会・情動発達とその支援(社会性の発達)】 この章が、かなり面白い。 社会世の発達を考える上で、アタッチメントと、共感と、他者理解の発達と、情動調節と。ここの理解と社会性との繋がりを知ることが大事。 特別支援学級の自閉症情緒障害学級だと、社…

自由論(ミル)

【自由論(ミル)】 せっかくなので、少しいろいろと調べています。 ミルのいう「自由」とは、自由意志の自由ではなく、社会における自由のことをさします。哲学では、完全な自由意志はないという結論になってますものね。 民主主義が始まり、急速に広がり出…

自由論(ミル)

【自由論(ミル)】 以前から興味があり、読んでみたかった本の1冊です。 自由について哲学した1冊です。 今の教育を考えるヒントが、たくさん詰まっているものだと思います。 「人は他人を害しない限り、自由なのだ」 「相手にとっていいことだからとかそ…

心理学といっても

【心理学といっても】 いろいろいなものがあります。 行動主義と臨床心理学では、同じ心理学と言えどもはや別物と言ってもいいくらい、結構違います(もちろん、重ねる部分も多いですが)。 でも、ニュース等で「心理学的に言うと、〇〇するのがいい」という…

科学的であるということを、哲学の側面から見る

【科学的であるということを、哲学の側面から見る】 「科学的である」ということが幅を利かせることも少なくないこのご時世。 「科学的である」「エビデンスがある」というのはどういうことかということを知るには、統計学を知る必要があります。 「比較する…

哲学の便利さと現場での使いやすさ

【哲学の便利さと現場での使いやすさ】 哲学というと、「小難しい」「使いにくい」「浮世離れしている」印象を持たれることが多いのではないでしょうか。 しかし、いろいろと学んでみると、むしろ全く逆のイメージを抱いています。 つまり、すごく使いやすく…

アタッチメント(愛着)障害支援のキーになるもの

【アタッチメント(愛着)障害支援のキーになるもの】 ここ数年、掘り下げていっている分野の一つです。 いろいろな知識や情報、支援法はありますが、大事なことは。 「愛着障害の"愛着"は、affectionではなく、attachment.」 「安全の輪の"安全"は、safeで…

マズローの心理学(個人の利益と社会の利益)

【マズローの心理学】 個人の利益と社会の利益 「個人の利益と社会の利益が一致すること」という記述があり、1日いろいろと考えていて、校内研修を受けている瞬間に「あ…!」と納得しました。 「自分が我慢して、社会に貢献する/目指す」というのはよくない…

民主主義と資本主義と協同社会(マズローの心理学)

【民主主義と資本主義と協同社会】マズローの心理学より 「協同社会」の章に入りました。 個人の利益と社会の利益の一致が大事であるというマズローの主張は、頷けます。 学級経営をしていても、学級全体にとっての方向性に、個々人の思いがキチンと反映され…

わかりやすく伝えることの功罪

【わかりやすく伝えることの功罪】 30を超えた辺りから、人前で、セミナーや講義で話すことがポツポツと出てきました。 今まで何回人前で話したかは数えたことはないので不明ですが、多いときは年に15回くらいでしょうか。 若い頃は、「とにかくわかりやすく…

当番の仕事と年休

【当番の仕事と年休】 小学校では、給食当番があります。週替わりのクラスもありますが、基本的には休むことなく、毎日することを求められます。 でも、自分の気持ちのコントロールが難しい子の中には、その日その時のコンディションによって、したがらない…

服装の乱れは心の乱れ

【服装の乱れは心の乱れ】 中学校や高校でよく聞く言葉の一つかも思いますが、本当にそうでしょうか? 歴史的な変遷を見てみましょう。 明治時代に制服が導入され始めました。その後、歴史上、文科省は一度も「制服の着用について」義務化したことはありませ…

マズローの心理学(第三勢力と社会改革)

【マズローの心理学】第三勢力と社会改革 「第三勢力では、教育は個人の可能性を伸ばすよう働きかけ、自己実現の方向に向かわせるなら、『望ましい』とされる。」 「独裁的指導は、自己実現を推奨するよりも、むしろおさえつけてしまう。指導的地位があらゆ…

はじめてのウィトゲンシュタイン

【はじめてのヴィトゲンシュタイン】 「哲学的問題を解決することは、自分の立場や従来の考え方を変えることを意味する」 「ステレオタイプで物事を考えるのは楽で楽しいが、現実の難しさや複雑さを丁寧に辿るのは退屈で面倒だ。しかし、その愉快でないとき…