ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

モデリングにより、行動を学習していく(バンデューラの社会的学習理論)

「モデリングにより、行動を学習していく」という話の一つに、バンデューラの社会的学習理論というものがあります。行動主義心理学と認知心理学の架け橋となったものです。モデリング理論とも呼ばれます。子供は自分の周りの世界を観察し、自分が見ている行…

音韻ストアとリハーサル装置(ワーキングメモリの音韻ループ)

ワーキングメモリーには、音韻ループ・視空間スケッチパッド・エピソードバッファがありますが、その中で最も研究が進んでいると言われるのが、音韻ループ。 音韻ループには、「音韻ストア」と「リハーサル装置」があります。 耳で聞いた情報は、直接音韻ス…

心理学と脳科学

心理学を学んでいくと、脳のことに関する記述が出てきます。 「脳の仕組みを知っても、実際の取り組みには関係ない」と思っていた時期もありました。 では、どうして心理学で脳のことを扱うことになったのか。 一つのエピソードがあります。 それは、「フィ…

単位認定から見る高校入試

高校の単位認定について、いろいろと調べています。 一番驚いたことが単位は、「学力」ではなく、「その教科の学習量」だということです。 高校の学習指導要領を見ても「個々の実態に合わせた柔軟な対応を」と書かれていますし、ボランティア活動やインター…

組織論から見る、今の学校教育

ティール組織の輪読会をしております。 その中で、「オレンジ色の組織」があります。 達成型の組織と言われるもので、ベンチャー企業がイメージには近いかなと思います。 「成果主義」な点はわかりやすくてよいのですが、競争原理の下で進める組織運営なので…

精神分析

【精神分析】 ジークムントフロイトの精神分析。 無意識の内容を意識化していく治療方法です。 精神分析は弟子たちにより「精神分析的心理療法」へと変化していきました。 現在では、週4回以上の治療を行うものは「精神分析療法」、それ以下の頻度では「精…

マンガでわかる愛着障害

【マンガでわかる愛着障害】 もう一度、読み返しています。 わかりやすいですし、簡潔に書いてあるにも関わらず、本質を捉えていて、内容も結構充実してあって(素人が偉そうにすみません…)。 間に書いてあるコラム的なものがまたかなりわかりやすい。 ただ…

精神分析的心理療法 フロイト

【精神分析的心理療法 フロイト】 古典的な心理療法の一つです。 アタッチメント理論やACTを深く理解したくて、知りました。 フロイトは、心を無意識と前意識と意識の3つに分けました。 無意識の葛藤が心の問題を引き起こす、と。 なので、自分の思っている…

マンガでわかる愛着障害

【マンガでわかる愛着障害】 わかりやすいという点が、特によかったです。 職場の研修図書なんかにはいいかもしれません。 読んでみて思ったのは、「愛着障害の捉えやアプローチって、微妙に違うなあ」ということです。 米澤先生とも、ボウルビィともちょっ…

精神分析理論とアタッチメント理論

【精神分析理論とアタッチメント理論】 精神分析で有名なフロイトの元で学んだ、アタッチメント理論のボウルビィ。 しかし、徐々に関係が悪化してきます。 ボウルビィは精神分析で取り扱う「本能」や「無意識」の存在を否定し、それらは生物としての仕組みの…

トラウマと葛藤

【葛藤とトラウマとフロイトの精神分析と無意識とACT】フロイトの精神分析は、ここ最近では大きい出会いです。無意識とトラウマ。ここに気づけることって大事で。人それぞれ、程度の差はあれど、さかのぼると何かしらのトラウマを抱えていて。でも気付いてい…

フロイト

【フロイト】 著名な精神科医の一人です。 「精神分析」で有名だと思いますが、それ以外にも彼の功績は数々です。 ①発達段階を世界で初めて提唱した。 ピアジェやエリクソンが有名ですが、世界で初めて提唱したのはこのフロイトです。今では否定されている部…

支援のための臨床的アタッチメント論

【支援のための臨床的アタッチメント論】 これもなかなか面白かったです。 ①愛着とアタッチメント 以前の投稿でも書いた内容です。これに追記する形で。 愛着を英語訳すると「attachment」「affeciton」。これらを混同しないという意味でも、カタカナ表記で…

アタッチメントを応用した養育者と子どもの臨床

【アタッチメントを応用した揚陸者と子どもの臨床】 細かい内容は徐々に読んでいくとして、一つに「安心の輪」という図があります。 アタッチメント関係の研究では有名なものの一つですが、その中の一つに 「アタッチメント対象は、子どもより大きく、強く、…

アタッチメント(生涯にわたる絆)

【アタッチメント(生涯にわたる絆)】 ざざっと読みました。 ①アタッチメントの測定に関して、様々な測定法が紹介されていました。なかなか便利ですね。これをどこで手に入れられるのかがわからなかったので、少し探してみたいと 思います。 ②学校における…

アタッチメント理論に基づいた発達性トラウマ障害に関する研究

【アタッチメント理論に基づいた発達性トラウマ障害に関する研究】 いやあ、これはなかなか興味深い研究報告書を見つけてしまいました。 201907005A0011.pdf (niph.go.jp) 結構現場では混乱しているところやと思うんですよ。 今、自分の学びがまさにここ。 …

関係性のアセスメント

【関係性のアセスメント】 発達というと子ども自身に着目したものが多いですが、関係性に着目していくものもあります。 アタッチメント形成なんかも、その一つかと思います。 アタッチメント障害の診断基準はDSM-5で記載されていますが、ジーナーは、アタッ…

扁桃体と共感と情動

【扁桃体と共感と情動】 「扁桃体の働きは、共感を通して情動を理解することに関わっている。」 という記述を見つけました。 これ納得! 感覚器官から入力された信号が脳内の扁桃体という部位で「安全か/安全でないか」判断され、その後の反応に分かれて処理…

心の理論と進化発達心理学

【認知発達とその支援】心の理論と進化発達心理学 引き続き、試験勉強です。 心の理論。これってスゴく不思議ですよね。自分とは違うヒトという生き物の、どこを見ているか、何を考えているか、それを想像して関わることができるなんて。結構神秘的な存在や…

社会・情動発達とその支援(情動)

【社会・情動発達とその支援(情動)】 情動。嬉しいときにぴょんぴょん跳ねて笑ったり、悲しいときに涙を流して癇癪を起したり。こういった情動行動は、個人内的なもの(生理的反応という表現が近い?)であり、また人が群れとしてたがいに協働するような過…

愛着障害について学ぶ会 輪読会

【愛着障害について学ぶ会 輪読会】 今日も本を読みながら、たくさん現場の話をしました。 本を読みながら現場の話をたくさんすると、何故かすっきりするんですよね。 何故なのかな?とずっと思っていましたが、今日それが自分の中でつながった気がしました…

愛着

【愛着】 言葉について、パート2。 よく「愛着かな~?」という言葉があります。 恐らく「親の愛情不足かな~?」という意味で使われていることと思います。 また最近、「愛着障害」という言葉も、様々な場所で認知されてきました。 でもこの2つって、少し…

はじめてのウィトゲンシュタイン

【はじめてのウィトゲンシュタイン】 ① 前提を疑う。 「明日太陽は昇るか」 この質問に対して「イエス」と自分なら答えますが、本当にそうか?と前提を疑うこと。そんなこと疑ったこともなかった。 そう、明日太陽が必ず昇る確証はなくて、太陽が爆発tしてい…

エビデンスでひもとく発達障害作業療法

【エビデンスでひもとく発達作業療法】 たまた「偶キャリ」に参加したら、その1時間後、それっぽいことが起こりました。 久しぶりに手にしたこの本。 ホンマに久しぶり。ホンマに偶然。パラっとめくったら、今ほしかった情報が、謎だった事柄の記載が載って…

定型発達

【定型発達】 言葉について。 「普通の子」という表現がありますが、これは、なんだか違和感を覚えます。 代わりの言葉として、「定型発達」という言葉があります。 わりと標準的な発達の、という意味です。 ただこれも賛否両論あるようです。2つあります。 …