ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

令和6年度 障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容

福祉関係のお仕事もあるので、厚生労働省からの通知も見ておいかないと…と思い、真面目に確認してみています。 今まで理念として挙げられてきたものが、かなり具体的になって、報酬として示されているような気がします。令和4年度版と比べても、かなり詳細…

愛着理論は文化を超えて妥当性があるか?

輪読会で読んでいる本があまりに難しいので、当初この章は飛ばそうかな?とも思ったのですが、読み終えてみると、思いのほか大事なことが入っているような気がします。「ABA」や「TEACCH」と言われると、「外国のアプローチでしょ?」と言われることも中には…

自己調整における二元論と循環的モデル

自己調整学習理論の哲学的基礎の部分です。 循環的対話モデルを紹介します。個人の目標の達成に向かう対話過程として自己調整を描き出しています。 目標があって、自分自身で何かアプローチを選択して行動し、それがよかったのかどうか、ふりかえる(フィード…

自己調整学習~人はなぜ自己調整をするのか~

自己調整学習への批判という視点からも、書籍では考察が書かれています。 自己調整学習というと、「こうやってしますよ」「こんなにいいんですよ」といったものばかりに目がいきがちです。でも、「そもそもなぜ人は、自己調整をするのか」という視点が大事。…

自己調整の循環的段階モデル

Zimmerman&Moylan(2009)は、自己調整理論の特徴に、個人的フォードバック・ループがあるとしました。循環的段階モデルを紹介します。 図 メタ認知過程と動機づけの基本的方法を統合した自己調整の循環的段階モデル (Zimmerman& Molylan, 2009 を和訳改変)…

自己調整の難しさと必要性

「ここは苦手だから、誰かに手伝ってもらおう」 「ここは、こっちの方法がやりやすい」 そういった自己調整、大人でもすごく必要で。 でも、私も含めて、思ったよりできていなくて。 メタ認知というか、自己理解が不足しているケースがあって。「苦手と得意…

主体性~内発的動機づけと外発的動機づけ~

「内発的動機づけ」って、なかなか高度なレベルの動機づけです。 「お給料もいらない。他のことを我慢してでもいい。自分がしたいからする」って、生涯かけて一つ見つかるかどうかではないでしょうか。 外発的動機づけの「同一化的」つまり「大事なことだか…

自己決定理論

自己決定理論について。入口の入口としてYouTubeって結構便利だな、と思う最近です。 なるほど。実践を掘り下げていくと、理論があると思います。 理論と実践の往還が大事ですね。 www.youtube.com

自己調整と合理的配慮

自己調整と一言で言っても、やっぱり様々あるなあと思います。例えば、 ・休憩を取る(休憩を適宜取るスキル)。 ・今すぐせずに、後でする(集中しにくい時間帯を避ける、やりやすい時間帯を認知して調整する)。 ・得意な方法でする(始めは教員が方法を提示す…

自己調整学習

自己調整学習の「HOW(どのように教えるか)」は、トップダウン的で、対人的に導かれた枠組を支持しています。例となるモデルを見せ、指導していくやり方です。 Zimmerman&Kitsantas(2005)は、「自己調整スキルへの社会的認知的経路」と呼ばれるモデルを示し…

自己調整学習

自己調整学習って、心理学の様々な知見が、包括的に入っているんだなあと思います。今まで学んできた心理学の、ある意味ゴールな気がします。「自己調整」がクローズアップされるここ最近。ただ、大事なのは「なぜ自己調整するのか」「何を自己調整するのか…