私たちがよく耳にする言葉の一つです。
でも、これ、よく聞かないといけないです。
「どんな条件の話?」
「誰が何回やっても同じ結果?」
等々。細かく見ると、「この限定した条件だと…」「〇〇な傾向があるらしいことがわかった」のようなことも多いです。それが拡大解釈で伝わり、誤解されることが多い。
「研究の結果…」と言っても、同じ研究・実験を別の人が、同じ条件でやったにも関わらず、全く逆の結果になってしまったこともあります。それも、そんなことが起こりにくい?と思われる遺伝子の実験で。
そう「どの研究でも、みんな同じ結果になった」ということの方が稀です(教科書に出てくるような、すでにわかりきったものは除いて)。それもそうで、そこまで「明らかなもの」って、多分研究対象にならないんですよね。わからない、微妙なところだからこそ、解明しようとして研究になる。
研究が進むと、人によって意見が違ったり、全く正反対の結果も含めて様々な結論が出てくる。その中で、「どうやらこんな傾向があるのでは…?」ということがわかり始めて、少しずつ光が灯るように明るくなっていく。そんなもんなんだと思います。
難しいところだからこそ、研究になる。特に、人間相手なんて、特にそう。
様々な書籍や論文を読むたび、そういった難しさを、つくづく感じます。
だからこそ、自分の「うまくいった」なんて、ホンマに偶然なんやろね。