ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

民主主義社会

【民主主義社会】

ミルの「自由論」を読んで、あれこれ考えています。

「200年も前に、これはすごいなあ」と思うと同時に、「200年経っても、民主主義社会の課題はあまり解決していないのでは?」という疑問もわいてきました。

そう、小さな組織の中で民主主義を進めるのは、効果が出ると思います。例えば、学級経営なんかでも、専制型ではなく、民主主義型がいいように。

だから私たちは「民主主義は素晴らしい」と思うけれど、ただ、それは、小さな組織の中での、それも数年という単位に限った話なのかもしれない。

「目の前の現状でうまくいったから、大きなカテゴリーでも成果が出るはず」というのは、少し安直なのかもしれません。

つまり、もっと大きな社会として、それも何十年も続く社会の中で、民主主義制をしくと、もしかして難しすぎて、向いてないんじゃないだろうか?と。

理念は素晴らしいけれど、理想像に終わってしまうのではないだろうか。

だから、民主主義社会というのは、素晴らしいように見えて、実は幻想なのかもしれない。

でもでもやっぱり、今日当たり前に過ごしている中で、300年前には当たり前じゃなかったものもたくさんあるわけで。

そう思うと、やはり、民主主義社会というのは、一定の成果があったとみるべきでしょうか。

途中まではよかったけれど、今の社会ではこれ以上続けるのは少し方向転換が必要という観方もできるかもしれません。

 

別に共産主義を肯定しているわけでもなんでもないのですが、むしろ民主主義は好きな方です。ただ、「当たり前を疑うこと」って大切で。少し観方を変えて、見つめたいと思う、今日この頃です。