ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

食育あれこれ

最近、子供たちが食に関するあれこれにハマっているので、一緒に楽しんでいます。 食育も、なかなか面白くて。 例えば来週カレーがあるので、その中に、にんじんがあります。 3年生の理科で、植物のつくりが「根・茎・葉」からできていることを習います。 …

令和6年度 障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容

福祉関係のお仕事もあるので、厚生労働省からの通知も見ておいかないと…と思い、真面目に確認してみています。 今まで理念として挙げられてきたものが、かなり具体的になって、報酬として示されているような気がします。令和4年度版と比べても、かなり詳細…

愛着理論は文化を超えて妥当性があるか?

輪読会で読んでいる本があまりに難しいので、当初この章は飛ばそうかな?とも思ったのですが、読み終えてみると、思いのほか大事なことが入っているような気がします。「ABA」や「TEACCH」と言われると、「外国のアプローチでしょ?」と言われることも中には…

自己調整における二元論と循環的モデル

自己調整学習理論の哲学的基礎の部分です。 循環的対話モデルを紹介します。個人の目標の達成に向かう対話過程として自己調整を描き出しています。 目標があって、自分自身で何かアプローチを選択して行動し、それがよかったのかどうか、ふりかえる(フィード…

自己調整学習~人はなぜ自己調整をするのか~

自己調整学習への批判という視点からも、書籍では考察が書かれています。 自己調整学習というと、「こうやってしますよ」「こんなにいいんですよ」といったものばかりに目がいきがちです。でも、「そもそもなぜ人は、自己調整をするのか」という視点が大事。…

自己調整の循環的段階モデル

Zimmerman&Moylan(2009)は、自己調整理論の特徴に、個人的フォードバック・ループがあるとしました。循環的段階モデルを紹介します。 図 メタ認知過程と動機づけの基本的方法を統合した自己調整の循環的段階モデル (Zimmerman& Molylan, 2009 を和訳改変)…

自己調整の難しさと必要性

「ここは苦手だから、誰かに手伝ってもらおう」 「ここは、こっちの方法がやりやすい」 そういった自己調整、大人でもすごく必要で。 でも、私も含めて、思ったよりできていなくて。 メタ認知というか、自己理解が不足しているケースがあって。「苦手と得意…

主体性~内発的動機づけと外発的動機づけ~

「内発的動機づけ」って、なかなか高度なレベルの動機づけです。 「お給料もいらない。他のことを我慢してでもいい。自分がしたいからする」って、生涯かけて一つ見つかるかどうかではないでしょうか。 外発的動機づけの「同一化的」つまり「大事なことだか…

自己決定理論

自己決定理論について。入口の入口としてYouTubeって結構便利だな、と思う最近です。 なるほど。実践を掘り下げていくと、理論があると思います。 理論と実践の往還が大事ですね。 www.youtube.com

自己調整と合理的配慮

自己調整と一言で言っても、やっぱり様々あるなあと思います。例えば、 ・休憩を取る(休憩を適宜取るスキル)。 ・今すぐせずに、後でする(集中しにくい時間帯を避ける、やりやすい時間帯を認知して調整する)。 ・得意な方法でする(始めは教員が方法を提示す…

自己調整学習

自己調整学習の「HOW(どのように教えるか)」は、トップダウン的で、対人的に導かれた枠組を支持しています。例となるモデルを見せ、指導していくやり方です。 Zimmerman&Kitsantas(2005)は、「自己調整スキルへの社会的認知的経路」と呼ばれるモデルを示し…

自己調整学習

自己調整学習って、心理学の様々な知見が、包括的に入っているんだなあと思います。今まで学んできた心理学の、ある意味ゴールな気がします。「自己調整」がクローズアップされるここ最近。ただ、大事なのは「なぜ自己調整するのか」「何を自己調整するのか…

自己調整学習の3段階

自己調整学習は、「予見」「遂行コントロール」「自己省察」の3段階からなっています。 この3つの段階には下位プロセスがあります。 学習者は「予見」の段階で目標設定を行い、方略を選択します。目標の設定や方略の選択場面では、学習者の持つ自己効力感…

自己決定と内発的動機づけ

https://x.gd/5Nv1oこの論文の最初の説明が、なかなかわかりやすいです。宮川は理解度が低いので、同じ説でも何回も読まないと理解が進まないので…自己決定と自己調整の整理が少しずつ進むような気がします。外発的動機づけと内発的動機づけが連続性があると…

自己調整学習~自己決定理論に着目して~

https://core-net.net/keywords/kw022/https://library.musubu.in/articles/44725書籍自体には自己決定理論の記述がたくさんあるわけではないので、補足でいろいろと調べています。ここのサイトが、入り口としてはわかりやすいような気がしました。モチベー…

自己調整学習を支えている3要素

ジマーマン(1989)は、3要素として「①自己調整方略」「➁自己効力感」「③目標への関与」を上げています。 ①自己調整方略(すなわち学習方略)は、心理学でいうと、学習を効果的に進めるための方法、やり方のことを広くさします。学習ストラテジーという言葉言…

障害受容 3つの受容モデル

https://asd-autism.net/common-questions/3models-of-disability-acceptance/先日の勉強会で出たものから、少し調べてみました。一番上の段階的モデルはよく聞きますが、障害種ごとに傾向が分かれるというのも、なるほどなあと思いました。ようは「そんな気…

体育 持久走

学習指導要領で中学年の持久走は、「かけ足」という表記されていて、「無理のない速さでかけ足を3~4分程度続けること」とあります。そう隣のクラスを見ていると、「結構な距離を走ってる」「マラソン大会でも長い距離を走るから、ちゃんと走れるようにしな…

ADHDと刺激

「ADHDの子は気が散るから、教室の前面は、何も貼らないようにしましょう」 どこかで一度は聞く話かと思います。 ただこれ、正確には 「整理するのは悪いことではないけれど、何が必要な刺激で、何が不必要な刺激かは、人による」 と思っています。 昨日もそ…

小学校の音楽についてあれこれ②

「教科書に出てくる曲って、他の曲でもアカンのかな?」以前投稿させていただいた内容です。調べてみました。学習指導要領には「共通教材」というものが示されています。つまり「これは扱いますよ」という曲です。例えば4年生の歌唱教材ですと、「うさぎ・…

小学校の音楽についてあれこれ①

「リコーダーってなんでするんやろ?」 前から気になっていることです。 調べてみると、 ・息を吹いて音が出る。そして音が出しやすい。 ・穴のふさぎ方でピッチを調整する必要がない(高いミ等は別の話)。 ・小さくて扱いやすい。また、安価で壊れにくい。 …

小学校における跳び箱運動

よくわかっていないところがあるので、いろいろ調べています。 どの小学校でも、体育で扱う跳び箱。 元々跳び箱は、兵士が馬にまたがる際の練習として始まったという説が有力?なようです。 日本に導入されたのは「富国強兵」の時代。 「訓練のために、障害…

研究の結果、わかったこと

私たちがよく耳にする言葉の一つです。 でも、これ、よく聞かないといけないです。 「どんな条件の話?」 「誰が何回やっても同じ結果?」 等々。細かく見ると、「この限定した条件だと…」「〇〇な傾向があるらしいことがわかった」のようなことも多いです。…

12/10は世界人権宣言の日

らしいです。 調べてみると、日本語訳されたサイトがありました。 民主主義を具体的に記してあるので、読んでみるとなかなか面白いです。 「ミルの自由論はここに繋がっていて…」とか考えると、趣き深いです。 https://www.amnesty.or.jp/lp/udhr/?fbclid=Iw…

民主主義と学級経営

学級経営を充実していく上で、民主主義についてしっかりと知っておくと、進めやすくなると思います。 数年とはいえ、子供たちは民主主義社会しか知らない世界で生きてきています。なので、やっぱり本質を捉えた民主主義を学級の中で実現させていくと、話し合…

宿題について

日曜、朝の学習会でした。以下、自分のまとめです。 =========================== 宿題は、形が決まっていません。 ですので、育ってほしい子どもたちの姿を考え、それを元に「では宿題はどうするのか?」を考えて、出すならば“多すぎないこと”が大事です。 …

「よいことをしている」という幻想

実践発表を聞くと、「わあ、すごいなあ」と見える瞬間って、結構あるんじゃないかと思います。 絵カードを使って、いろいろと子供のための手立てをしているときとか、 子供へのオリジナル教材をたくさん自作しているときとか、 「熱心でいい支援者さんだなあ…

哲学の良さ

【哲学の良さ】 それはまさに「探究そのもの」であることだと思います。 アプローチに傾倒してしまうと、「そのアプローチを知っているかどうか」「そのアプローチをやっているかどうか」「正しくできているか」という話になっていく傾向にあります。つまり…

哲学する教育原理(理論と実践の往還)

【哲学する教育原理(理論と実践の往還)】 初めて教壇に立ったとき、毎日精一杯のその日暮らし。 「明日使えるもの」を探して日々を過ごします。 テクニックの寄せ集めのような感じになるというか。 そのうちに、「自分は場当たり的なことしかできない、コ…

「教育は善いものである」という考えが引き起こすもの

【「教育は善いものである」という考えが引き起こすもの】 「教育は善いものである」 本当にそうでしょうか。少し疑ってみるところから、全てはスタートします。 教育倫理学の、強制と自由という問題から考えてみましょう。一般的に、強制することは、悪いこ…