ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

民主主義の限界

【民主主義の限界】

よくよく「冷静になって考えてみると」ということ。

民主主義は、人数が少ないほど、やりやすい傾向にあると思います。

一人ひとりのニーズを踏まえて、基本的人権を尊重していくのが民主主義。

小さな組織でかつ直接民主制ですと、かなりやりやすいはずです。5人とかだと、かなりやりやすいですよね。

反対に、人数が増えると、徐々にやりにくくなっていくと感じます。日本国民全員が納得し、基本的人権が保障されているかと考えると、今はできていないでしょう。

日本国民全員が納得できる民主主義は難しいので、日本では、間接民主制を採用しています。間接民主制とは、自分の代わりに国を動かす政治を行ってくれる人を選ぶやり方です。選挙という形で選んでいますよね。

ただ、選挙で政治家を選ぶ場合、どうしても投票になります。つまり、多数決になってしまいます。ミルの”自由論”でも指摘されている通り、民主主義を行う上で留意しなければいけないことの一つが「多数派の専制にならないようにする」ということ。つまり、「多数派の意見ばかり通るような社会にしてはいけない」ということです。そう、この時点で、すでに矛盾が生じています。「民主主義って、多数決のことじゃないの?」というような誤解が生じてしまうのも、無理はないでしょう。

民主主義を提唱したルソーも、直接民主制こそが真の民主主義だと述べ、間接民主主義を批判していました。こう見ると、一つの見方ができると思います。「そもそも間接民主制が、かなり無理があるシステムなのではないか?」ということ。少人数でこそ力を発揮しやすい民主主義

絶対王政等の独裁政治社会において、そこから独立するために民主主義が生まれ発展してきましたが、そこまでが民主主語の限界で、もはや役目を終えた社会システムなのではないか。

 

ここを整理するためには、間接民主制が導入された経緯や提唱者の考え等を、もう少し知る必要があると思います。さてさて、学びが終わりませんね。

子供たちが今後過ごしていく社会について、詳しく知っておきたいです。私は、子供たちよりも早く死にます。これからの社会を予想する上で、歴史と哲学は、役に立つことと思います。