自己調整学習理論の哲学的基礎の部分です。
循環的対話モデルを紹介します。個人の目標の達成に向かう対話過程として自己調整を描き出しています。
目標があって、自分自身で何かアプローチを選択して行動し、それがよかったのかどうか、ふりかえる(フィードバック)。このモデルは、すごくすんなりくるのではないでしょうか。
こうして眺めてみてもやはり、「目標に向かって」ということが大事。「自己調整が大事だから」するのではなく、あくまで個人の目標に向かっていることが大事。発達段階にもよりますが、できるだけ「将来のなりたい自分」を目標として取る行動でありたいですよね。
とは言ってもいきなり「なりたい自分」と言っても難しい年齢もあるでしょう。その場合は、目先の個人が必要とする「目標」に向かっていくのが、わかりやすくて目標もあってよいと思います。特別活動の学級会の話し合い活動なんか、そうですよね。したいことがあって、目標があって、それに向かって方略を話し合う。終わればうまくできたかどうか、ふりかえる。
大きな括りで考えると、これらの立派な(クラスワイドの)自己調整なんだなあと、感じました。