ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

自由論(ミル)

【自由論(ミル)】

以前から興味があり、読んでみたかった本の1冊です。

自由について哲学した1冊です。

今の教育を考えるヒントが、たくさん詰まっているものだと思います。

「人は他人を害しない限り、自由なのだ」

「相手にとっていいことだからとかそれが正しいことだからとか言って、無理やり何かをやらせたり、一方的に罰を与えたりすることは許されない」

「人間には自由がある。第一に、物を考えたり、感じたりする自由。第二に、好き嫌いの自由。第三に、団結の自由。思想と言論は自由である。言いたいことを言っていいし、それを邪魔されてはいけない」

「人間はみな間違うものであるから、いろんな意見を出して、議論した方がいい結論が出る。それは、①封じられている意見が正しいかもしれないから、②間違った意見にも正しい意見があるかもしれないから、③当たり前の意見についても議論されなくなると、その意見は偏見と変わらないから、④自由な議論のない社会では、人間の主義主張性格信条が全て育たず、人間が成長できないから。これら4つの理由からである。」

「私の考えでは、人生は選択の連続で、選択することが人間を鍛えていく。そうして鍛えられていくのが人間の『個性』である。だから、自分のことを世間や周辺の人々に選んでもらうことを続けていてはいけない。」

「人間は機械とは違い、欲望や衝動も含んだエネルギーがある。それが大事である。」

「生きるということは成長すること、発展すること。機械のように単純な繰り返しをするのではなく、樹木のように茂り広がっていくことなのだ。」

「他人の権利や利益を損なわない範囲でのびのびと成長するとき、人は幸福なのだ」

「変わった人になろう。多様性こそが幸せをつかむ鍵なのだ」

「強い人というのは、自分が正しいと思ったことをする力があること。例えば誰かを守ったり、人類の進歩を願って行動することなのだ」

 

いろいろと、気になったフレーズを拾っていきました。

こう考えると、今の社会や学校は、ルールが多すぎますよね。自由に行動する以前に、ルールをまず覚えるところから始まるので、覚えきるので精一杯になりませんかね。

あと、”選択”は大事。相手の権利を守った上で、可能な限り、選択を行うことが、一番の「学習」なのではないでしょうか。きっと自由な発想がたくさん出てくるはずなので、周りの大人の柔軟性が必要だと思います。

こちらの思い込みを外すということが、すごく求められると思います。

”特別活動”や”総合的な学習”は、ミルの自由論にすごく近いところにいる時間じゃないかな?とも思いました。

11/23(木) 読了しました。