ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

実験心理学の父 ヴィルヘルム・ヴント

【実験心理学の父 ヴィルヘルム・ヴント】 現在の心理学の大元が、生まれたのはこの人がいたからこそ。 それまでは、心を扱うのは「哲学や宗教」の領域でした。 それを、科学的としてのアプローチをかけ、心理学が誕生しました。 彼の特徴は主に3つあります…

はじめてのウィトゲンシュタイン

【はじめてのウィトゲンシュタイン】 語り合えないもの、決定論・自由意思論。 世の中の事態はすべて、偶然に生じるものである。 太陽は毎日、朝登る。明日も登る…と思われるが、それは確実なのか?と言われるとそうではない。今までの経験で、明日も登るだ…

行動主義心理学

【徹底的行動主義と方法論的行動主義】 https://drive.google.com/file/d/1foLtYgUkrVAdCQIyoBDbD3vWfiV2DbS6/view?usp=drivesdk 行動主義心理学。一口に言っても、ざっと2種類あります。 心理学は、心と行動の学問ですが、「心や意識も行動であるとし、研究…

愛着障害の輪読会

【愛着障害に関する輪読会】 でした。夏休みに入っても夜遅くまで学んでいらっしゃる皆さん、ホントに熱心です。 いろいろと具体的な事例も読んでいきました。 途中皆さんの中から、以前に比べて「こうだからうまくいったんだろう」「失敗したのはきっとこれ…

はじめてのウィトゲンシュタイン

【はじめてのウィトゲンシュタイン】 なんというか、いわゆる世間一般が抱いている”哲学”って、こんなイメージなのでは?と思うような、The・哲学とでもいうべき本です。 語りあえないものの一つとして「世界の存在」が挙げられています。有意味な命題かどう…

はじめてのウィトゲンシュタイン

【はじめてのウィトゲンシュタイン】 後世に名を残してきた数々の天才たちと同じく、周りの人たちとぶつかり、トラブルが絶えず、数奇な人生を送ってきたウィトゲンシュタイン。 彼の人生の前半と後半では、主張が違っているところが面白いところ。 前半では…

ティール組織

【ティール組織】 組織のことを学べたらと思い、こちらの輪読会を始めました。 様々な組織の形態を、歴史を紐解きながら解説してありました。今の組織や学級経営などに結びつけて考えることができ、とても興味深かったです。 こういったところを知ると、「今…

結果による淘汰

【行動を完全に説明するためには】 スキナーの「結果による淘汰(Selection by Consequences)」を読みました。 skinner-1981-selection-by-consequences.pdf (wordpress.com) スキナーの行動への視点が”巨視的である”という批判に対して書かれた論文の1つです…

臨床発達心理学の基礎

【研究とは】 事例研究と実験的研究があると思います。 一口に研究といってもいろいろあって。 実験的研究は、普遍的な原理を見出していくことに対して、事例研究は、1つの事例に対し、人や物を含めたものが相互に関わり合う姿をじっくりと追っていく。 ここ…

臨床発達心理支援の専門性

【臨床発達心理支援の専門性】 書籍のとある箇所です。 「臨床発達心理士の資格の根底には、不断に『人とは何か』を問い続ける学問的な精神がなければならない」 そう、スゴく、嬉しく感じた言葉でした。 というのも、最近気になることの1つに「人の人生とは…

人権と民主主義と発達的視座

【人権と民主主義と発達的視座】 民主主義の3原則は「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」です。 封建社会下で、それぞれの人権を保障するために起こったフランス革命等のブルジョア革命で、それぞれの基本的人権が獲得されていきました。 民主主義の歴…

発達心理学の誕生

【発達心理学はどのように生まれたのか】 発達という視点は、どのような社会情勢で、どのようにして生まれたのか。 それを知る一つに「発達心理学」があると思います。 ルソーが「子どもを発見」して以来、子どもの権利保障をどのようにするかという論点が出…

神時間力

知人に会い、お勧めしていただき、拝読させていただきました。 細かいハウツー本ではなく、いわば「自分の人生の中で、時間をどう使うか」ということを物語調で描いた書籍です。 本をよく読まれる方なら恐らくご存知の”7つの習慣“を、具体的に書いたような、…

理論は現場で発展する

【どうして理論を学ぶのか?】 いろいろと学んでいると、ふと我に返ることがあります。 どうして、理論を学ぶのか。 一言で言うと、「メタ的な視点に立てるから」だと思います。 2つあります。 1つ目が、「自身の理論に気づくこと」。 理論というと、大学…

発達という視点

【発達という視点】 発達という視点は、何故、どうして、必要なのか。 歴史と経緯を掘り起こすと、どうなのだろうか? 最近気になることです。 教育原論から見てみると、教育が行われる前は、「子供=労働力」でした。 教育が行われることで、そこから解放さ…

社会・情動発達とその支援(6章:アタッチメントの発達)

【アタッチメントの発達】 近年盛んに研究が進んだのが、「アタッチメントの世代間伝達」。ただ有意差はあるものの期待されたほど高くはなかったそうです。そして研究が進むにつれて、母子間のアタッチメントだけに着目するのではなく、父親や保育者に対する…

社会・情動発達とその支援(6章:アタッチメントの発達)

【アタッチメントの発達】 いやあ、いい本だなあ…。すごく深い。今日はアタッチメントの発達の章を少し読みました。 ボウルビィのアタッチメント理論の源泉には、①精神分析、➁動物行動学、③サイバネティックバネ(システム工学)の3つがあると言えます。そ…

学習指導案の歴史的変遷とその役割に関する研究

【授業力を育む】 潜在的な授業の力を、二宮・Corey(2016)は、①よい授業を観る力、➁指導案をつくる力(授業を表現する力)、③教材研究をする力、の3つに捉えて説明しました。 また、指導案作成に対する誤解として「授業研究の目的は、指導案を工夫し、実践を…

学習指導案の歴史的変遷とその役割に関する研究

【指導案はなぜ書くのか?】 気になったことです。 というのも、「指導案検討」ってありますよね。その時にみんないろいろな意見を言いますが、方向性って結構バラバラで。それを考え出すと「そもそもなぜ書くのか?」というところの認識が、みんなバラバラ…

ポリヴェーガル理論 臨床応用大全

【心理大好きっ子の集い】 輪読会でした。 ハイファンクションの自閉症…っぽい状態に見える方の、臨床。結果的にはトラウマが大きな要因だったようで、長年のセラピーの結果、そういった状態は、ほとんど見られなくなったようです。もちろん、この臨床結果は…

アタッチメントと臨床領域

アタッチメント理論を応用した介入モデル、を読みました。 介入は、メゾレベルとマイクロレベルがあって。先日のブログで書いたのが、マイクロレベルの介入です。養育者の内的作業モデルと敏感性に焦点を当てて介入していくもの。ただ、多かれ少なかれ、介入…