ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

民主主義と学級経営

学級経営を充実していく上で、民主主義についてしっかりと知っておくと、進めやすくなると思います。

数年とはいえ、子供たちは民主主義社会しか知らない世界で生きてきています。なので、やっぱり本質を捉えた民主主義を学級の中で実現させていくと、話し合いにせよ集団生活にせよ、様々な場面で「どうしてそれをするのか?」が、子供たちは納得しやすくなるんだと思います。

 

民主主義の中でも、直接民主制は、学級の中で進めやすい形態の一つだと思います。

学級活動の、話し合いなんか、まさにそれですよね。40人という少人数集団での直接民主制なので、行いやすいと思います。

単に話し合いを行う…ということがゴールではなく、「民主主義の精神を体感する」ために、すごく相性がいいものだと思います。

 

学校において、より民主主義を充実させるために?なのだと思いますが、間接民主制があります。生徒会や代表委員会のようなものが、イメージしやすいと思います。

ただこれは、民主主義の精神を体感するための、「民主主義っぽい制度」ではないかと、個人的には思っています。

というのも、どうしても「選挙/投票」が絡んできます。確かに、「一人の独裁者の意見によるものではなく、民意を反映させている」という点では民主主義っぽいのですが、「少数派も含めた、様々な人の基本的人権を尊重する」というのは、かなり限界があるものです。民主主義の提唱者ルソーも「民主主義を実現できるのは、直接民主制だ」と主張しています。なので間接民主制が「民主主義っぽい制度」だと個人的に思うのはそういうためです。多数派の意見になるんです。

ここを混同せずに民主主義を体感できるようにすることが、大事なんじゃないかと思っています。

 

人の育ちを考える際には、その人と社会・環境との相互作用を考える必要があります。ですので、今の社会について私たち大人がしっかりと理解していくことは、育ちを考える上でとても重要になってくると思います。

そんな、子供たちと社会との相互作用が起こる様子を観るのが、最近なんだか微笑ましくて、面白いです。