ゆうきのブログ

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精神分析理論とアタッチメント理論

精神分析理論とアタッチメント理論】

精神分析で有名なフロイトの元で学んだ、アタッチメント理論のボウルビィ。

しかし、徐々に関係が悪化してきます。

ボウルビィは精神分析で取り扱う「本能」や「無意識」の存在を否定し、それらは生物としての仕組みの表れであると主張しました。ただ、本能や無意識の存在は精神分析にとって本丸の部分なので、精神分析界からの猛烈な反発にあいました。

ただ、ボウルビィは精神分析を否定したかったわけではなく、あくまで「同一線上にある」と強調します。

結果的に収束したところは「トラウマ」でした。

フロイトの見解を検証すると、常にトラウマに集中していました。そう精神分析が主張する神経症の理論は、フロイトによって進められたトラウマ論の一種であると、ボウルビィは言っています。

つまり、ボウルビィは精神衛生上の問題をトラウマにおくというフロイトの初期の見解を採りました。ボウルビィは、精神分析を否定したかったのではなく、アタッチメント理論は、精神分析理論の一つであると考えました。

そうこの主張は大きな点で。ここから、アタッチメント理論内のアタッチメント障害はトラウマの一種と捉えることの意味がよくわかると思いますし、アタッチメント理論をより深く理解するには、精神分析理論を学ぶ必要性がよくわかると思います。

歴史を紐解くことは、重要ですね。