高校の単位認定について、いろいろと調べています。
一番驚いたことが単位は、「学力」ではなく、「その教科の学習量」だということです。
高校の学習指導要領を見ても「個々の実態に合わせた柔軟な対応を」と書かれていますし、ボランティア活動やインターンを単位に置き換えることも可能なんです。
ある学校では「個々に合わせて柔軟に対応していくので、うちの学校で学力が理由で卒業できなかったということは、聞いたことがない」ということまでおっしゃっていました。
そうなると、高校入試って、どれだけ必要なのか?ということを考えさせられます。
高校入試がなければ中3の受験勉強が過度なものではなくなり、体験的な学習も含めて子供たちが、自分の興味のあることに使える時間ができるかもしれません。
通知表も数値で評価するものではなくなるかもしれませんし、教職員もじっくりと生徒個々の良さに目を向けて関われるかもしれません。
ただ、歴史を見ていくと、「受験者全入」スタイルを取った学校が過去にあったそうですが、入学後の生徒の学習意欲が低かったり、途中で退学する割合がかなり上がったそうで、やむなく断念したそうです。
なので、学力ではなく、学ぶ意欲を基準にした入試制度があると、いいのかもしれませんね。
入学後は、大学に近い形で、様々な授業を開講して、それぞれの得意科目をなるべく中心に履修し、74単位を揃えて卒業を目指していく。
ただそうすると、そこまで柔軟に対応できる人的資源が高校側にあるのか、という問題も出てきて。
私立の場合は採算を取れるようにしないといけないという点もありますし、そこは予算的に結構相談が必要になると思います。
ともあれ、学校側として「どのような学校経営をするのか」という方針になるのかな、と思いました。