【マンガでわかる愛着障害】
わかりやすいという点が、特によかったです。
職場の研修図書なんかにはいいかもしれません。
読んでみて思ったのは、「愛着障害の捉えやアプローチって、微妙に違うなあ」ということです。
米澤先生とも、ボウルビィともちょっと違う感じ。でも、実践に役立ちそうな部分がたくさんあり、これはこれでよくて。
そう、「みんな捉えが同じである必要はあるのか?」と最近思います。
もちろん医療的な診断の基準はあります。でも、結局子どもは、一人ひとり違うから、細かく言えば「愛着障害」の像ってみんな違うはず。
著者の岡田さんにしても、多分ボウルビィのアタッチメント理論とは若干違うんだろうなぁと思うような箇所もありますが、そもそもボウルビィと同じようにすべきなのか?と言うと、なんとも言えない気がしてるんです。
ボウルビィが精神分析を、科学的な立場にアップデートしたかったように、ボウルビィのアタッチメント理論もアップデートされていく。
それでいいのかなぁなんて思う今日このごろです。