ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

精神分析

無意識の内容を意識化していく治療方法です。
精神分析は弟子たちにより「精神分析心理療法」へと変化していきました。
現在では、週4回以上の治療を行うものは「精神分析療法」、それ以下の頻度では「精神分析心理療法」と呼ばれています。
 フロイトは、心の構造をエス・自我・超自我の3つからなる「心的装置」と呼ばれる理論にたどり着きました。
精神分析自体は現在では批判も多い療法ですが、この考え方は、心理学等広い分野に大きな影響を及ぼしました。
フロイトは、ストレスがかかると自我がその記憶を無意識下へと抑圧することで自分を守ろうとし、その抑圧された感情や記憶が、様々な精神疾患を引き起こすと考えました。
なので、自由連想法で、無意識の内容を意識に戻し、認めて受け入れることで症状が軽減すると考えました。
治療の進め方としては、リラックスした状態で心の浮かんだことを自由に話してもらいます。その際に、頭に浮かんだことを話さなかったり、過去の感情を精神分析家に抱くことがあったりします。これも重要な要素の一つです。
そういった話す内容や抵抗の様子などを繋ぎ合わせ、無意識下で起きていることについての仮説を立て、伝えます。
そして本人が、自分の無意識下で起こっていることを受け入れ、起こっていた問題の本質を理解します。
これを繰り返すことで、現実の生活においても症状の軽減が表れることがゴールとなります。
そう、学校現場ではこのまま転用は難しいでしょうが、行動療法で難しい状況に陥ったときには、こうして無意識に着目し、自由な行動下で、発言している内容を分析することや、今までの生育歴を把握し分析することで、「無意識下で何が起こっているのか」についての仮説を立てていくことは可能かと思います。
その中で、アタッチメント理論の「内的作業モデル」に着目し、無意識下で起きていることがどのように内的作業モデルに影響し、その結果行動に繋がっているのか。
そういった洞察と仮説を立てることは十分に可能なんじゃないかと思います。
特に、偏桃体で「安全か/安全ではないか」を判断する上で「安全である」という判断がしやすくなる一つは「共感」。そう、なので、無意識を分析し、仮説立てて、本人が声にならない感情に共に目を向けていくこととは、安全基地を作ることに繋がることと思います。
ここを理解するために、アタッチメント理論を少し掘り下げて、フロイト精神分析が必要になってくる、そう思うんです。
そういった意味でも、フロイトの考え出して無意識下への着目の思想は、理解することで支援、特にアタッチメント理論の理解に生きてくることと思います。
スッキリしてきました。