【徹底的行動主義と方法論的行動主義】
https://drive.google.com/file/d/1foLtYgUkrVAdCQIyoBDbD3vWfiV2DbS6/view?usp=drivesdk
行動主義心理学。一口に言っても、ざっと2種類あります。
心理学は、心と行動の学問ですが、「心や意識も行動であるとし、研究対象を行動を限定していく」スタイルがスキナーの徹底的行動主義。ABAはこちらになりますね。
心の思考や認知、感情などが行動に及ぼす影響を踏まえ、認知の変容等も他の方法を用いて測定しながらアプローチしていくのが方法論的アプローチ。現在のほとんどの心理学がこちらを占めています。「質問紙を使って変容を測定する」なんかも、イメージがしやすいかと思います。
徹底的行動主義が先に誕生し、そこへの批判に応じるかのように方法論的行動主義が広がっていきました。現在心理学において主流である認知心理学も最たる例かと思います。
驚くべきは、この認知心理学が、スキナーの徹底的行動主義への批判に対して広まっていったときも、スキナーは認知心理学を否定することなく受け入れた上で対応していた、という点です。スキナーいわく「思考や感情を行動で説明できればよい(スキナーは「できる」ということ)」というスタンスでした。
別に権力争いには興味がありませんが、自分の考えややっていることは、どの立場を取っているのか?を把握することもまた、学問を深め、支援力を高めることに繋がるような気がします。
でも、どっちもできる人になりたいのが本音です。