ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

発達心理学の誕生

発達心理学はどのように生まれたのか】

発達という視点は、どのような社会情勢で、どのようにして生まれたのか。

それを知る一つに「発達心理学」があると思います。

ルソーが「子どもを発見」して以来、子どもの権利保障をどのようにするかという論点が出てきました。

子どもの死亡率が下がってきて、少ない子どもに教育投資をしながら大切に育てていくという育児方法が標準化していきました。そうなると「子どもから大人に至るまでの発達過程や課題」に対する人々の意識が強くなってきました。

そして19世紀に入り、児童の権利を擁護しようという運動と合わさりながら、発達心理学が発展していきました。

また、児童研究の始まりであるとされるプライヤーの研究が「児童心理学の誕生」されています。

続いてホールが、アメリカの若年層の失業増加問題を改善するための運動が行われる中で、「青年期」という論文を書き、それが「青年心理学の誕生」であるとされています。ホールはその後、「老年期」も書き、現在の生涯発達心理学的アプローチに繋がっているとされています。

 

ここからわかるように、それぞれの社会情勢の中で起きた諸問題を解決するために、児童期や青年期など、それぞれの発達時期に応じた研究がされ、発達心理学に繋がっていることがわかります。

また、それぞれの研究が進むことは、それぞれの発達時期の人権擁護の動きとも合わさって発展しています。

そう「発達的視点を持つ」ことは、それぞれの発達時期の諸問題を解決することのヒントを与えてくれ、またそれぞれの人権擁護に繋がる、と考えてもよいのではないでしょうか。

発達と人権。新たなキーワードが出てきました。まだまだ支援は、奥深いものです。