ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

ポリヴェーガル理論 臨床応用大全

【心理大好きっ子の集い】

輪読会でした。

ハイファンクションの自閉症…っぽい状態に見える方の、臨床。結果的にはトラウマが大きな要因だったようで、長年のセラピーの結果、そういった状態は、ほとんど見られなくなったようです。もちろん、この臨床結果は、万人に当てはまるわけではないと思いますが。考えさせられるものがありました。

あと、個人的に気になっていたことなのですが、経路の話。緑の経路を目指すのはそうなのですが、生物の進化の過程を考えると、青→赤→緑の順に経路が進んでいっています。ということは、青→赤に経路が進むと、一見すると「すごく問題行動が増えた」という捉えになると思いますが、それはいい方向に進んでいることになるのでは。そう思い聞いてみると、やっぱりそうだということだと知り、なんだか納得ができたように思います。ある大人が恐怖政治というか、子供を青の経路に閉じ込めたまま1年間を過ごすと、子供たちが何も自分からはアクションを起こしませんが、一見すると何も問題らしいことはないように感じます。ただ、次の年に赤の経路に入って、「支援が進んだ状態」になっても、「状態が悪化している」と観られる場合もあり、周りの人が状態をどれだけ的確に観て判断できるか、ということも影響があるなあと思いました。

「万能な方法はない」ので、様々な観方ができるようになっておくことが大事だなあと、再確認しました。