「ADHDの子は気が散るから、教室の前面は、何も貼らないようにしましょう」
どこかで一度は聞く話かと思います。
ただこれ、正確には
「整理するのは悪いことではないけれど、何が必要な刺激で、何が不必要な刺激かは、人による」
と思っています。
昨日もそのことで、ちょっと話題になりました。
とある人が言うには、
「何にもない部屋でずっといることを考えてみてください。人間パニックになりますよ」
とのこと。
皆さんも、部屋には、時計とかカレンダーとか、好きなタレントやアイドルのポスターとか、必要な刺激や楽しみに繋がるものがあるはずです。
楽しみがある程度あって少し刺激が多い方が心地よい人もいれば、かなりスッキリシンプルな部屋が落ち着く人もいるでしょう。
そうつまり、「必要な刺激は、人によって違う」ということ。
最初の話に戻ります。
ADHDでも、覚醒が低いから、そこを高めるために多動的になる場合は、朝に音楽をかけて運動する等「まずはある程度必要な刺激を」必要とする場合もあります。
教室に貼り物が多いとそれが「余分な刺激になって」、気になって動いてしまう人もいます。
そう、「整理するのは悪いことではないけれど、何が必要な刺激で、何が不必要な刺激かは、人による」。
そしてそこを、その人を理解して、カスタマイズすることが大事。
そのためには「その人にとって必要な覚醒とは?」という視点を持たないといけない。
その視点を持つためには、ある程度の知識があった方が、早く気が付く場合がある。
その子のことを考えながら、必要な理論や知識を学ぶということは、そうゆうことなのかな、と思います。
そういった「目の前の子たちへのカスタマイズをし続ける」ことが、結果的に【ユニバーサルな学級作り】になっているのかな、と思います。
形はあくまで「その結果」なんでしょうね。