ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

自己調整学習の3段階

自己調整学習は、「予見」「遂行コントロール」「自己省察」の3段階からなっています。

この3つの段階には下位プロセスがあります。

学習者は「予見」の段階で目標設定を行い、方略を選択します。目標の設定や方略の選択場面では、学習者の持つ自己効力感が大きく影響します。高い自己効力感を持つ学習者は動機づけが強化されるとともに学びへの興味も強化されます。

次に、「遂行コントロール」では選択した学習方略や遂行状態の自己モニタリングが行われ、自己の学習について調整・コントロールが行われます。

最後の「自己省察」では、自己評価・結果の判定・原因探究・修正・調整・対策が考えられ、これら一連の段落についての自己反応(プラス/マイナス)が生起します。これが自己調整学習の循環サイクルで、うまく回っていると継続的に循環し、能力が向上していきます。重要な役割を担うのが、メタ認知能力です。自己調整学習能力はメタ認知の向上とともに熟達していきます。

また、高い自己調整能力を有する子供は多くのことが学習でき、結果として自己効力感はさらに高くなります。

 

「自己調整できる子供を育てる」というのは、教育の究極で永遠のテーマな気がします。