【はじめてのヴィトゲンシュタイン】
久しぶりに目を通すと面白くて、半分くらいまで一気に読んでしまいました。
今日「中動態の世界」が届く予定なので、そこまでにある程度読んでおきたいなと思います。
ヴィトゲンシュタインの後期に、話は入りました。
彼は何故、ケンブリッジに戻り、哲学を再考しようと思ったのか。
世の中は「エビデンス」というものが重視されるようになってきましたが、彼は科学で解明、説明できないものを説明することに力を注ぎました。
また彼は、講義の中で、自由意思について述べていて、「自由意思は存在しない」と言っています。
これは中動態の世界の中でも少し触れられていることで、哲学的に言うと、、自由意思は存在しないという立場を取る哲学者が多いようですね。
ではそれに対し、「人の行動は、自然の法則によって定められている」という主張に対しても否定しています。
そもそも「では、具体的にどのような?その主張の根拠は?」となったときにうやむやになってしまう。それってホントに主張と言えるのか?ということです。
また、自然の法則というのは、ニュートンの万有引力に見られるように、それぞれの物的な物に対して働いている関係の一つ一つをさします。
それを人間の行動が定まっているという主張に乗っけることがそもそもいいのか?別の話ではないか?という主張をし、「人の行動は自然の法則によって定められtている」という主張は、主張として不十分である、と指摘しています。
考察です。
科学のところは、同感です。”科学”という”学問”で全てを語ることができるというのは、素人目に見ても少し疑問がわくところで。万物の真理のうちの、一部分と考えるのが妥当じゃないでしょうか。
だったら哲学でしか語らえない箇所があっても不自然ではないですし、だからこそこうして様々なh学問があるはずです。自分の得意な学問でしか勝負しないと視野が狭くなり、見えてこない部分がるというのも、同じだと思います。
そして、彼がこのようにして考え行動し始めたのが37歳。宮川も36歳なので、なんだか不思議な感覚になりました。
内容も、後期に入ってからの彼の行動や考えは、なんだかすごく共感できる部分が多く、「わかる!」という感情になることが多かったです。
本日届く「中動態の世界」も、真に理解するには哲学の要素も必要かと思いますので、何事も理解を深めるにはこうして様々な素養が大事になってくると思いました。
いや、なかなか面白いですね。