ゆうきのブログ

個人のメモ用の、少し堅めの内容のブログです。

アタッチメントと臨床領域

アタッチメントが組織化されていないD型。一般サンプルの中にも15%ほど存在すると本書では記載があります。

それから本書でも上がっていますが「日本で簡単に”愛着障害”と呼んでいる行動パターンは、実は”安全基地行動の歪曲”の程度差によるところが大きいだろう」と指摘があります。

そう、このどちらも、愛着障害ではありません。ただ、アタッチメントに着目し、安全基地・安心基地をいかに作っていくかというところの支援を考えていくという意味では、愛着障害についての学びは必要になってくるわけです。

本書では、「主たる養育者以外による保護的なかかわりを増加させたり、子供の持つ発達の力を十分伸ばす環境を整えたりすることで、子供の中の内的表象や現実の行動を多少なりとも変容させることが可能である」とあります。

発達の力を十分伸ばす環境の一つとして、例えば米澤先生は役割を与えて活躍の場をつくる”役割付与支援”等を提唱されています。他にも、興味が突出している子供の場合だったら、そこをトコトンできる環境を整えることも、一つかもしれませんね。

いろいろと、子供の観方・捉え方が、変わってきます。