【社会的学習理論の新展開】
セルフ・レギュレーションの重要性について、読みました。
ドンドン読んでしまい、半分くらい読んでしまいました。
自己調整(セルフ・レギュレーション)の力ってとても大切で、教育の根幹にあるといってもいいんじゃないかと思います。
そのために、自己を観察することで見つめ、自分で判断し、行動を起こし、(毎回じゃなくてもいいんだろうけど)どうだったかふりかえること、場合により自己強化することが大事で。
自己強化するためには、行動の理由が他者からではなく、自己にないといけないし、自分の価値観の元で行動しないと、自己強化までにはどうしても至らない。
また、行動を起こすところにおいては、自己効力感が大事で。高すぎず低すぎず、適切な自己理解に基づく自己効力感があると、「自分がどこまでできそうか」ということが理解できて適切な行動に繋がる。
「自己効力感を育む」というと、とにかく前向きでポジティブな子を育てようというようなイメージがあると思いますが、そうではなくて。「自分がどこまでのことが、どのくらいできるのか」という見通しを持てる感覚。これを大事に育てていくことが大事。
ここってちょっと、現状を鑑みると、「自己効力感狂騒曲」といってもいいような現象になっているような気がします。ちょっと注意が必要ですね(自戒を込めて)。
人間が持っている特有の能力。それは
①シンボルを使う能力、②未来を考える力、③代理性の経験を利用できる力、④自分自身を調整する力、⑤自己反省の力、等々が挙げられています。
前半で書いたような話は、これら「人間特有の力」に目を向けた理論展開となっているのも面白いなと思うところです。モデリング理論も、セルフ・レギュレーションも、自己効力感も、それぞれがこうして繋がっている。少しずつ、スッキリしてきたような気がします。バンデューラ、面白いなあ。すごい。
他でもない”ヒト”という生物に生まれた子どもたちの力を、存分に発揮させてあげたいですね。
そのためにはどうすればよいか。
悩みは尽きませんね。ワクワクする悩みです。