届いたので、早速読んでいます。
よくマズローの欲求5段階説を目にすると思います。
じゃあそれを、彼はどうして作ろうと思ったのか等、その前後を知りたいなと思い、そこはネットや論文等では出てこなさそうなので、購入しました。
読んでみるといろいろと面白いです。
彼は、欲求を考える際に、一部分ではなく全体としての人間が動機づけられるということを仮説立てました。
すなわち、空腹は、その人間全体が空腹なのであって、食物を求めているのは胃ではなく、その人間自身なのである、というような主張です。
こういった「全体として捉える、考える」といったことは、ゲシュタルト心理学にも繋がっていくんだなと思いました。
マズローの2つの主張があります。
1つは、自己実現について。マズローは、それぞれの人間の自己実現に重点を置きましたが、自己実現とは?いわく、「才能・能力・可能性の使用と開発である。そのような人々は、自分の資質を十分に発揮し、なしうる最大限のことをしているように思われる」と述べました。
私は、教育とは、将来の可能性を広げるものではないか、と考えています。そのためには自己理解も大事なことの一つ。何故なら、自分自身の持っている力を最大限引き出すためには、自己理解が必要であるから。
なので、あまりにレールの上ばかりを走らせすぎると、自己理解が進まないことがあると思います(こういったことは、その時その時では、荒れないことも多いし、与えられた課題をこなせていることも少なくないので、自己理解が進んでいないことがわかりにくいことも多いです)。だから、そうならないために、自己決定が大事。そして、自己の決定はどうだったか、振り返ることが大事。そうしたことの繰り返しで、自己理解が深まっていくこともあると思います。ではその先は?と考えると、こうしてマズローの主張の「自己実現」に集約されていくのだな、と思いました。
なんだか少し、納得したような気がしました。
長くなったので、続きはまた次回に書きます。